金沢を代表する魚介の一つが甘エビ。プリプリの食感に甘くとろける味わいが特徴です。また、地元以外にはほとんど出回らない濃厚な味わいのガスエビも絶品。2つのエビをぜひ食べ比べてみてください。
甘エビ
通称「甘エビ」の名で知られる「ホッコクアカエビ」は、能登半島沖合の水深200~700メートルの海底に生息しています。約11年の寿命があるとされ、5歳前後から雌に変わる不思議な生態を持っています。
透き通った美しい紅色の身を持つ甘エビは、刺身や寿司のように生で食べるのが定番です。獲れたての甘エビは、プリプリした食感が楽しめ、また、一晩寝かせることで、ねっとりとした甘みが増し、舌の上でとろける味わいが得られます。頭の中にある味噌やお腹に抱えている青い卵も美味で、頭をくわえてすすったときの口の中に広がる風味は格別です。
- 金沢は甘エビの水揚量が全国トップクラス!
- プチプチした歯触りが楽しめるため、金沢では青い卵を持つエビが珍重されている
- 唐揚げなどの揚げ物にしてもパリッとした殻の食感が楽しめ美味!
ガスエビ
※写真はトゲザコエビです
金沢で「ガスエビ」と呼ぶエビは、正式には「トゲザコエビ」、「クロザコエビ」という2種類のエビの総称で、日本海沿岸ではなじみ深いエビです。鎧のような殻に覆われた体は、色も地味で、決して見た目がよいとはいえませんが、しっかりとした身は、生で食べれば甘エビと甲乙つけがたい旨味があり、火を通せばエビよりもカニの味に近いといわれることもあります。
漁獲量も少ない上に甘エビ以上に早く鮮度が落ちてしまうため、産地以外にはほとんど出回らない「幻のエビ」といわれています。
- 見た目は悪いが味は絶品!地元では「甘エビを凌ぐおいしさ」と言われることも
- 鮮度落ちが早いため生のものは地元でしか食べられない
- ガスエビの由来は網の中で殻が擦れ合いガサガサ音を立てるためという説も